「深みのある色合いのテーブルをつくりたい」
「店舗やオフィスに、落ち着いた雰囲気を取り入れたい」
こうした家具づくりで候補となる素材が、ウォールナットです。茶褐色の色合いと天然木ならではの木目が、空間に温かみと重厚感を添えます。
今回は、ウォールナットの特徴と、特注家具に取り入れる際のポイントをご紹介します。
1.ウォールナットはどのような木材?
ウォールナットはクルミ科の木材で、家具材として流通する代表的なものに、北米産のブラックウォールナットがあります。
中心部の「心材」は淡い茶色から濃いチョコレート色、外側の「辺材」は白っぽい色をしており、同じ木でも部位によって色合いが異なります。
ウォールナットは、すべてが均一な濃い茶色というわけではありません。
色の濃淡や木目の違いも、天然木の特徴です。色味をそろえたい場合や、白っぽい部分を控えたい場合は、材料選びの段階で希望を共有しておくことが大切です。
2.無垢材と突板、使い方に合わせて選ぶ
ウォールナット家具には、主に無垢材を使う方法と、突板を使う方法があります。
無垢材は、木から切り出した材を使用するものです。天板や脚など、厚みや立体感を生かした部分に取り入れられます。複数の板を幅方向に接着して、一枚の天板にする方法もあります。
突板は、天然木を薄くスライスしたものです。合板などの下地に貼ることで、ウォールナットの木目を家具の表面に取り入れられます。収納家具の扉や側板など、広い面の仕上げにも使われます。
突板も表面には天然木を使用しています。用途や形状、ご予算に合わせて、無垢材と使い分けることが大切です。
例えば、収納の扉は突板、手が触れる縁の部分は無垢材といった組み合わせも検討できます。
3.ウォールナットを取り入れた家具の製作例
ウォールナットを使う家具には、次のような例があります。
テーブル・カウンター天板
木目を広い面で楽しめる使い方です。天板の厚みや端の形状、脚のデザインによって、重厚な印象にも、すっきりした印象にもできます。
受付カウンター・店舗什器
正面や天板に取り入れることで、お客様を迎える場所の印象を整えられます。黒い金物や石目の素材など、周囲の仕上げとの組み合わせも検討できます。
収納家具・飾り棚
扉や側板をウォールナットで仕上げる方法です。家具全体に使用するほか、オープン部分や天板だけに取り入れるなど、部分的な使い方もできます。
家具単体の見た目だけでなく、床・壁・照明とのバランスを考えることで、空間になじむ仕上がりを目指せます。
4.仕上げによって色味や手触りが変わる
ウォールナットは、塗装の種類や艶の程度によって、見た目と手触りが変わります。
例えば、オイル仕上げは木の質感を生かしやすい一方、使用状況に応じたお手入れが必要です。ウレタン塗装は表面に塗膜をつくる方法で、日常の使い方や汚れへの対応を考えて選ぶことができます。
ただし、どちらの仕上げも、傷や水分の影響を完全に防げるわけではありません。性能やお手入れ方法は、採用する塗料によって異なります。
飲食に使う天板なのか、物を飾る棚なのかなど、用途に合わせて仕上げを選びます。
可能であれば、塗装サンプルを実際の照明の下で確認すると、完成後のイメージを共有しやすくなります。
5.天然木の動きや色の変化を考える
無垢材は、周囲の湿度に応じて水分を吸収・放出し、伸び縮みします。ウォールナットを使用する場合も、その動きを考慮した構造や取り付け方が必要です。
また、光や使用環境によって色合いも変化します。濃い色の部分が、時間とともに明るく見えるようになることもあります。
直射日光やエアコンの風が強く当たる場所を避け、水分を長く放置しないなど、設置環境や日々の扱いにも配慮することで、長く使いやすくなります。
6.製作費を左右するポイント
ウォールナット家具の製作費は、寸法や数量に加えて、使用する材の厚み・幅、色味や節の選別、構造、塗装などによって変わります。
無垢材の幅広い板を使用したり、色味を厳密にそろえたりする場合は、材料の選別や必要量に影響します。突板の場合も、木目のつなぎ方や木口の仕上げによって手間が変わります。
ご予算に合わせて検討する際は、「天板は無垢材にしたい」「正面の木目を大切にしたい」など、優先したい部分をお伝えください。
ウォールナット家具の製作は田口木工へ
ウォールナットは、深みのある色合いと木目を生かして、店舗や住宅、オフィスの家具に取り入れられる素材です。
田口木工では、ウォールナットを使用した特注家具・店舗什器の製作についてご相談を承っています。
「希望のサイズでテーブルをつくりたい」「収納家具の扉をウォールナットで仕上げたい」など、ご計画をお聞かせください。
図面や参考写真、寸法・数量・ご予算・希望納期を確認し、用途に合う材料の使い方と製作方法をご案内いたします。