店舗のカウンターや商品棚、テーブルなどは、毎日多くの人が使うものです。デザインに加えて、使いやすさやお手入れのしやすさも大切になります。
こうした店舗什器の仕上げに使われる材料の一つが「メラミン化粧板」です。
今回は、メラミン化粧板の特徴と、特注の店舗什器を製作する際に確認しておきたいポイントをご紹介します。
1.メラミン化粧板とは?
メラミン化粧板は、樹脂を含ませた紙を重ね、高温・高圧で成形した化粧材です。家具製作では、一般的に合板などの下地に貼り合わせて、天板や扉、側板などの表面を仕上げます。
家具の表面を仕上げる材料のため、什器全体の強度や重さは、下地や内部構造によっても変わります。
見た目の色柄だけでなく、使う場所や載せる物に合わせて、下地と仕上げを組み合わせることが大切です。
2.店舗の雰囲気に合わせて色柄を選べます
メラミン化粧板には、木目柄、石目柄、単色など、さまざまな意匠があります。
例えば、木目柄で温かみのある空間にしたり、石目柄で落ち着いた印象にしたりと、店舗のイメージに合わせた仕上げを検討できます。
同じ色柄でも、光沢や表面の凹凸によって印象は変わります。カタログや画面だけで決めず、実物サンプルを床材や壁材と並べて確認すると、空間全体の仕上がりを想像しやすくなります。
木目柄を使用する場合は、縦方向・横方向のどちらに柄を流すかも、製作前に決めておきたいポイントです。
3.日常的に使う什器の表面材として
メラミン化粧板は、耐久性があり、汚れに強いことが特徴です。商品を置く棚や、手が触れるカウンターなど、日常的に使用する什器の表面材として検討できます。
ただし、傷や汚れがまったく付かない材料ではありません。
色柄や表面仕上げによって、擦り傷や指紋、艶の変化の目立ちやすさは異なります。濃い色やフラットな仕上げを選ぶ場合などは、見た目の好みに加えて、使用中の汚れや傷の見え方も確認しておくと安心です。
お手入れは、採用する製品の取扱説明書に沿って行います。
4.木口の仕上げで、見た目が変わります
メラミン化粧板を使った什器では、正面や天板だけでなく、板の端にあたる「木口」の仕上げも重要です。
例えば、天板の表面と木口を近い色柄でそろえる方法や、木口を別の素材で仕上げる方法などがあります。
接合部分の線の見え方や、角の納まりによって、家具全体の印象は変わります。
どの面が見えるか、どこに人の手が触れるかを確認しながら、木口や角の仕上げを決めていきます。
参考写真がある場合は、色柄だけでなく、天板の厚みや端の見え方も共有いただくと、希望する仕上がりを伝えやすくなります。
5.水を使う場所では、下地や納まりも確認
メラミン化粧板を貼った家具でも、家具全体が防水になるわけではありません。
継ぎ目や木口、配線穴などから下地へ水が入り込まないよう、使う場所に応じた材料選びや納まりの検討が必要です。
飲食店のサービスカウンターなど、水に触れる可能性がある場合は、「どの程度水がかかるか」「濡れた物を置くか」も事前にお知らせください。
また、表面に水滴を残したままにすると、水垢などの原因になります。使用後は水分を拭き取り、濡れた状態を長く続けないことが大切です。
6.製作費は、品番・寸法・構造によって変わります
メラミン化粧板を使う場合も、色柄や製品の種類、使用する枚数、下地の構造、加工内容によって製作費は変わります。
化粧板には規格サイズがあるため、家具の寸法や木目の方向によって、材料の取り方が変わります。柄をそろえる場合や、大きな面を仕上げる場合には、必要な枚数や継ぎ目の位置も確認します。
「メラミン仕上げ」という指定だけでなく、メーカー・品番・使用する面まで整理すると、見積もりを具体的に進めやすくなります。
品番が決まっていない段階では、希望する色柄やご予算からご相談いただけます。
メラミン化粧板を使った店舗什器のご相談は田口木工へ
メラミン化粧板は、店舗の雰囲気に合わせた意匠と、日常の使いやすさを考えながら選べる仕上げ材です。
一方で、使いやすい什器にするためには、表面材だけでなく、下地の構造、木口の仕上げ、設置場所の条件まで検討することが大切です。
田口木工では、メラミン化粧板を使用したカウンター、収納家具、商品棚などの特注製作についてご相談を承っています。
図面や参考写真、ご希望のサイズ・数量・納期をお知らせください。用途やご予算に合わせて、製作方法をご案内いたします。